現地で修行したシェフによるどなたでも楽しんでいただける本格タイ・ベトナム料理が自慢です。
私は元々フレンチの料理人で、大阪にいるときに当時はめずらしいタイ料理を食べて感動し、その感動を多くの人に伝えたいと想いタイ料理を勉強するようになりました。
しかし当時はタイ料理のレシピなど手に入らず、本格的なタイ料理の道を極めようと決め、一人でタイに修行し行きました。
修行時代は、タイで屋台を経営するラムヨンさんの家で住み込みで働き、まかないや家庭のタイ料理を勉強しました。扱う食材や調味料が違いすぎ苦戦するものの、本場の屋台料理、家庭料理をマスターすることができました。
その後、ラムヨンさんの紹介で、タイの宮廷料理人であったワンディーさんと出会い宮廷料理を教わりました。タイの宮廷料理はより質の高い食材にこだわり、綺麗に盛り付けられた料理や飾りつけ、食器などが洗練されたものでした。
目で見るだけでも満足させらて、味でも満足できるコロニアルキッチンのもてなしの原点がここにあったと思います。
日本に帰国をしてから、さっそく本場の味を再現しようと現地の食材や調味料を調達し、試行錯誤のすえに静岡でタイ料理をベースに、ベトナム料理を加えたアジアンレストランコロニアルキッチンをオープンしました。
しかし、お店が軌道にのるまでに時間がかかりました。
本格的な本場の味を再現したなタイ・ベトナム料理を好むお客様がいる一方で、「辛すぎる」「酸っぱい」という意見も多く寄せられました。
本場の味にこだわりすぎて、お客様には馴染まないのか・・・。
料理人としての自分、経営者としての自分、相容れない想いの狭間で苦労する日々が続きました。
そのような日々のなか、原点を振り返り「お客様がいかに満足できるか」であることを強く意識するようになり、料理の味を日本人の舌にも合うように少しずつ工夫し、ついには、アジア料理の土台を残しながら、皆様に楽しんでいただけるように絶妙なアレンジをした料理を完成することができました。
そして「クセになる味わいでありながら、どなたでも楽しんでいただけるアジア料理」をコンセプトに日本人、さらにはタイ人にも受けいれられるコロニアルキッチンだけの特別な料理を皆様に楽しんでいただけるようになれたと思います。
今では、料理教室を開催してアジア料理の楽しさを広げる活動もし、TVの料理講師として出演も多数。本人ばかりではなく、お店のシェフにもTV出演してもらい、アジア料理の素晴らしさや楽しさを広げています。